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【新規就農Q&A】脱サラだと年金や健康保険はどうなるの?:お得な選択を教えます【前編】

脱サラして農業を始めるにあたり、大きく変わることといえば、年金と健康保険です。
 
会社員時代には、いずれの保険料も月々の給料から天引きされていました。それが脱サラをすると、自分自身で手続きをする必要があります。
 
ずっと会社勤めをしていると、こういうことには疎かったりしますよね。実際、わたしもそうでした。(疎いどころか、まったくの無知でした)
 
現在、年金は「国民年金」に加入し、健康保険は前の職場で入っていた会社の保険を「任意継続」しています。
 
今回は、「年金とか健康保険とか、さっぱり分からない!基本の『き』から教えてほしい」という人に向けて解説していきます。
 
保険料が節約できるポイントもお伝えしますので、ぜひとも最後までお付き合いください。

 

 

 

まず、わたしの状況からお伝えします。

 

もともと、わたしは会社員、妻は専業主婦でした。わたしが勤務先の会社をやめて、現在は夫婦で農業研修を受けています。夫婦2人暮らしで子どもはいません。

 

脱サラ前は、妻はわたしの扶養家族になっていました。そのため、妻の分の保険料は負担する必要はなく、手続きも会社が請け負ってくれていました。

 

それが新規就農をする場合、自営業者になるので、夫婦それぞれに自分たちで手続きをする必要があります。

 

具体的にどう変わるのか、年金・健康保険と順番に見ていきましょう。

 

年金は「国民年金」に

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手続きは市町村の窓口で

 
年金は、会社員・公務員向けの「厚生年金」をやめて、自営業者らが対象の「国民年金」に加入します。
 
お住まいの市役所、町・村役場の窓口で手続きをして、夫婦別々に保険料を支払うことになります。
 

退職後14日以内に加入

 
タイミングは退職「後」になります。退職日の翌日から14日以内に加入しなければなりません。
 
わたしは、有給消化期間を経てから2019年9月30日付で退職をし、翌10月1日から農業研修が始まりました。
 
ちょうどぶどうの収穫シーズンではありましたが、天候の状況で平日も休みがあったので、それを利用して手続きに行きました。
 
事前に役場に電話連絡したところ、以下の物を持ってきてほしいとのことでした。
  • 年金手帳
  • 離職票 ※以前の勤め先が発行してくれます
  • 認め印
 
もしかしたら、自治体によって違いがあるかもしれません。念のため、お住まいの自治体のホームページなどで確認してみてください。
 

「クレジットカード」×「2年前納」でお得に!

どのくらいの節約になるの?

 

手続きが順調に進むと、日本年金機構から保険料の振り込み票が自宅に届きます。

 

コンビニや銀行で振り込むのが一般的ですが、わたしのおすすめはクレジットカードで2年前納することです。

 

まず、保険料の納付方法には、いくつか選択肢があります。

  • 毎月納付
  • 6か月前納 ➔ 800円の割引
  • 1年前納  ➔ 3500円の割引
  • 2年前納  ➔ 14520円の割引

 

これを見れば分かるように、前納期間が長ければ長いほど、お得になるようになっています。

 

実は、これを口座振替にすると、2年前納で15760円の割引があり、保険料は最も安くなります

 

ではなぜ、クレジットカードをおすすめするかと言えば、支払い金額に応じてポイントが付与されるからです。

 

2年分の保険料は395,400円で、割引額が14,520円なので、支払い額は380,880円です。

仮にポイント還元率が1%のカードなら、3808円分がポイントとして返ってきます

 

すると、実質的な割引額は18,328円となり、クレジットカードが最もお得なわけです。

 

クレジットカード納付の方法は

 

クレジットカードで納付するには、別途、手続きが必要です。

 

といっても、方法は超簡単です。「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」というのを提出するだけ。

 

以下のリンクから、申出書をダウンロードすることができます。

https://www.nenkin.go.jp/shinsei/kokunen.html

 

わたしは自宅にプリンターがないので、こちらの書面を郵送してもらいました。

 

最寄りの年金事務所に電話をかけて、「国民年金保険料のクレジットカード納付に必要な書類を送ってもらえませんか」とお願いすればオーケーです。

 

お住まいの地域にある「年金事務所」 に問い合わせてみてください。

 

前納分は返ってこないので要注意

 

保険料を最もお得に納付するには、こちらの「クレジットカード」×「2年前納」が一番だと思いますが、注意すべき点もあります。

 

それは、納付した保険料は返ってこないということ。

 

たとえば、当初は独立自営を想定していたけれど、研修の間に予定が変わって、やっぱり農業法人に勤めることにしました―なんていう場合。

 

「雇用先で厚生年金に加入するから、余分に支払ってしまった分の保険料を返してほしい」と言っても、掛け合ってもらうのは難しいでしょう。

 

なお、「2年前納」を選ぶ場合、2月末までに申し込みをする必要があるようです。

 

どうせ支払わなければならない保険料なので、少しでもお得な方法を選びましょう。

 

健康保険については、また次回、解説させていただきます。

 

お読みいただき、ありがとうございました😊 

 

「〇〇について教えてほしい」というリクエストがあれば、コメント欄に記入いただくか問い合わせフォームにてお寄せください。答えられる範囲でお答えします。

 

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